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カテゴリ:W杯(ワールドカップ)( 41 )

2010南アフリカW杯 心に残った名言・迷言  世界各国編

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「そこらのスーパーで買えそうなボールだ。 本当にひどいね、 恐ろしい限りだよ」(ブラジル代表GK ジュリオ・セーザル  大会の公式ボール『ジャブラニ』を評して)



「ブブゼラは我々の魂の叫び。 大きな武器であり12番目の選手だ」(南アフリカ代表DF アーロン・モコエナ  『騒音』レベルの大音量が出るブブゼラは、スタジアムの観客席からは審判の笛が聞こえないほどだった)



「ブブゼラよりも僕の叫び声の方が大きい」(イングランド代表DF ジェイミー・キャラガー)



「ファビアーノを止めるのは至難のわざだ。彼が手を使えるのならなおさらだ」(コートジボワール監督  スベン・ゴラン・エリクソン  ブラジルFWルイス・ファビアーノに『神の手ゴール』を決められて)



「ボールは腕に当たったよ。でも、偶然だったんだ。だから、正当なゴールだと思う」(ブラジル代表FW  ルイス・ファビアーノ   コートジボワール戦で2回手にボールを当てながら華麗なシュートを突き刺した)



「あれは彼の手だったな。それも2回だ」(アルゼンチン代表監督  ディエゴ・マラドーナ   ライバルのブラジル代表ルイス・ファビアーノの『神の手ゴール』について聞かれて)



「寒冷殺人拳」(ギリシャ代表FW  テオファニス・ゲカスの右腕に刻まれた入れ墨の文字。『Cool Killer』の意味らしい。「寒冷殺人〝魔〟」という説も)



「この人だれかに似てる…わかった、羽生クンだ!宇宙人顔ね…」(うちの奥さん   ドイツ代表MFメスト・エジルを見て)



「ゴールだと分かっていたが、僕がすぐにプレーを再開したことで主審は惑わされた」(ドイツ代表GK  マヌエル・ノイアー   16強戦のイングランド戦で起きた『世紀の大誤審』をふりかえって。ゴールラインを越えたボールがバーに当たって跳ね返ったのをすぐキャッチし、味方につなげた)



「オフサイドだということは知っていた」(アルゼンチン代表FW  カルロス・テベス   16強戦のメキシコ戦での先取点、明らかなオフサイドだったが副審の旗は上がらず。テベスは一切悪びれることなく、後半には豪快な3点目を突き刺して試合を決めた)



「野次ってくれていいんだぜ」
「お前ら、ブーイングごくろうさん」
「自分たちのファンからブーイングを浴びるなんて最高だ。まさに忠実なサポートさ!」

(イングランド代表FW  ウェイン・ルーニー   1次リーグアルジェリア戦に引き分けた直後にテレビカメラに向かって吐き捨てるようにひとこと。かなりのスラングだったのか、番組によって訳がずいぶんと違っていた)



「自分が事を起こしたのでなかったとしても、ほかの誰かが起こしていただろう。いずれは爆発する運命にあった」(フランス代表FW  ニコラ・アネルカ   1次リーグ第2戦メキシコ戦のハーフタイム、レイモン・ドメネク監督に対し暴言を吐いたとしてチームを追放された。ちなみに暴言の内容は「カマを掘りにいけ。売春婦の汚い息子」)



「だれも昔のように話しかけてくれなかった。のけ者にされているように感じた」(フランス代表FW  ティエリ・アンリ   惨敗に終わった大会後、帰国して。その後、代表引退を発表した)



「あれはボールが自分の坊主頭を滑っただけさ。でも実にいい感触だったよ」(オランダ代表MF   ヴェズレイ・スナイデル   準々決勝ブラジル戦で決勝点をヘディングで決めて)



「私は勝ちたかった。でもそれは起こらなかった。ほかに何を言えるんだい?」(ブラジル代表監督  ドゥンガ   圧倒的な優勝候補にあげられながら準々決勝でオランダに敗退。大会後辞任した)



「(メッシは)彼はだれもができないことをやってのける。私でさえ無理なことも」(アルゼンチン代表監督  ディエゴ・マラドーナ   みずから後継者に指名したメッシを溺愛したが、メッシの個人技に頼りすぎた戦術はドイツの組織力の前に崩壊した)



「これだけ多くのいい選手がいて負けてしまった。モハメド・アリにパンチされたくらいショックだ」(アルゼンチン代表監督  ディエゴ・マラドーナ   準々決勝でドイツに0-4の完敗。打ちひしがれた表情での会見はらしくなかったが、モハメド・アリを持ち出したのは49才の世代を感じさせた)



「ドイツ戦直後、マラドーナに電話したら彼は泣いていて、電話に出ることができなかった」(アルゼンチン大統領 クリスティーナ・フェルナンデス)



「南米の国が負けたのは、とても悲しい(笑)」(ブラジル大統領 ルラ   アルゼンチンの大敗を受け、ライバル国らしくにこやかに〝悲しみの〟コメント。ブラジルはアルゼンチンより一日はやく、準々決勝でオランダに敗れていた)



「今大会の『ベストセーブ』。チームを救えてよかった」
「これが本当の神の手だ」
「練習でときどきキーパーをやるけど、役に立った」

(ウルグアイ代表FW  ルイス・スアレス   準々決勝ガーナ戦のラストプレーでゴール確実のシュートを手ではじき出し退場に。ガーナが与えられたPKを外し、さらにPK戦で敗れたため、ウルグアイのベスト4進出の『英雄』となった)



「ビバ(万歳)」(ウルグアイの有力紙の見出し   準々決勝ガーナ戦でFWスアレスの豪快なハンドがチームを準決勝に導いて)



「スアレスのハンドは、過ちだがズルではない」
「勝者は必ず運も味方にするものだ」
「スアレスは本能的に反応しただけ。彼にPK失敗の責任まで負わせるのか。人間は敗因をほかに求めたがるものだ」

(ウルグアイ代表監督  オルカル・タバレス   物議をかもしたFWスアレスのハンドについて聞かれて)



「退場者を出すより、得点が認められるべきだ」(ガーナ代表DF  パンティル   ウルグアイFWスアレスの確信犯ハンドで準決勝進出を阻まれて)



「これがサッカーだ」(ガーナ代表FW  ギャン   準々決勝でウルグアイFWスアレスのハンドで得たPKを失敗。その後のPK戦では一番手で登場しきっちり決めてみせたがチームは敗退)



「予言が的中したのは誠に遺憾です」(ドイツのオーバーハウゼン水族館の声明  『タコ占い』で一躍人気になったパウル君が、準決勝でドイツ敗戦を予想。的中してしまい、国内に向けて「おわび」)



「ウルグアイは今大会のサプライズだった。本国ではどんな騒ぎになっているかまだわからないんだ。金曜日に見ず知らずの女性からメールを受け取った。『私たちの国のイメージを変えてくれて、本当にありがとう、ありがとう』というものだった。驚いたよ。でも、これがスポーツの素晴らしさであり、我々が頑張って成し遂げたことなんだ」(ウルグアイ代表監督 オルカル・タバレス   3位決定戦まで進み、ドイツに敗れるもFWフォルランがMVPを獲得。大会の台風の目となった)



「右の耳から左の耳さ」(ウルグアイ代表FW ルイス・スアレス   『神の手セーブ』でアフリカ勢のガーナを敗退させたため、3位決定戦でブーイングを受けたがすましたものだった)



「決勝前、監督が選手に言うべき言葉なんて、そんなにないよ。選手たちは、もう十分わかっているからね」(スペイン代表監督  ビセンテ・デルボスケ   名将ながら好々爺然とした風貌は、一部で『着ぐるみクマさん』とも)



「ロッベンだカシージャスがんばれ!ロッベンカシージャァ~ス!!!また聖人になりました!カシージャスが今日という日に光をあたえました!カシージャスがゴールを防ぎましたカシージャスがロッベンを!ここぞというときのカシージャスです!」(決勝戦のスペインの実況放送   後半17分の1対1のシーンでカシージャスがロッベンのシュートを右足一本で防ぐ)



「ロッベンいいぞ!!いいぞロッベン!!!あぁ~~~~‥‥‥カシージャス‥‥」(決勝戦のオランダの実況放送  後半17分の同じシーン)



「セスクにボールが、セスクからイニエスタッ、ゴォ~ル!!!ゴォォ~ル!!!ゴォォォ~~ル!!!ゴホッゴホッ、ゴォール!」(決勝戦のスペインの実況放送   延長後半11分、イニエスタが右足ボレーを蹴り込んで決勝点。一流アナウンサーがせき込むほどの歓喜の瞬間だった)



「オフサイドだ!オフサイドじゃなかったらもうおしまいだぁ!‥イニエスタ‥‥イニエスタ‥‥‥イニエスタ‥‥」(決勝戦のオランダの実況放送   延長後半の同じシーン)



「パウルを胴上げしたい」(スペイン代表MF  アンドレス・イニエスタ   優勝インタビューで8試合を全的中させた『占いタコ』のパウル君に)



「ロッベンは2度の決定機を迎えたけど、残念なことに決められなかった。どちらのチャンスもカシージャスがファンタスティックだった」(オランダ代表MF  ファン・デル・ファールト   決勝戦を振り返って)



「オレの奥さんのイラリーの方が美人だよ」(元イタリア代表 フランチェスコ・トッティ   優勝インタビューの熱烈キスが話題になったスペイン主将カシージャスの彼女サラ・カルボネラさんについて聞かれ)



「スペイン!スペイン!(イニエスタ選手のゴールは)失神しそうだった。涙が出たよ。すごかった。タコが予言したから来たんだ。冗談だけどね」(スペイン・サポーター  決勝戦後、スペイン優勝を予想した『タコ占い』のパウル君に)



「あのタコめ、くし焼きにして食べてやる。全く好きになれない。でも、あいつは正しかった。オランダでもタコを育てればいいんだ」(オランダ・サポーター 決勝戦後、『タコ占い』で一躍有名になったパウル君に)



「パウルよ、永遠に」(スペイン・マドリードでの優勝パレードで、サポーターが掲げた横断幕)



「W杯は良くも悪くも、世界のトレンドを示す博覧会、見本市の役割がある」(前日本代表監督   イビツァ・オシム   大会を終えて)



「サッカーに熱中することで、麻薬や犯罪から救われた」(南アフリカ代表MF チャバララ   大会のオープニング・ゴールを記録。スラムで生まれ育った彼のプレーは南アのサッカーに希望をもたらした)









2010南アフリカW杯 心に残った名言・迷言  日本代表編
南アフリカ・ワールドカップ 中盤戦の名言・迷言
南アフリカ・ワールドカップ 前半戦の名言・迷言
5・10 南アW杯日本代表メンバー発表 コメント その1
5・10 南アW杯日本代表メンバー発表 コメント その2
5・10 南アW杯日本代表メンバー発表 コメント その3
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by daruwafu | 2010-08-17 20:36 | W杯(ワールドカップ)

2010南アフリカW杯 心に残った名言・迷言  日本代表編

                                            にほんブログ村 サッカーブログへ





「自分たちのやってきた仕事、システム、スタイルを信じろ。自信がなければ、家にいろ! 大会に出ずに、他の出たい選手に譲れ!」(名古屋グランパス監督  ドラガン・ストイコビッチ   大会前、23人に選ばれた選手たちにゲキ)



「我々のチームというのは他のチームにない力があります。それはサポートメンバーを含めた27名、スタッフが一つの目標に向かって一つになれるという、サッカーがチームスポーツということを証明しようと。それを見事証明してくれたと思います」(日本代表監督  岡田武史   初戦カメルーン戦に勝利して)



「皮肉ではなく、本心から思う。この勝利は、日本代表の勝利ではない。岡田監督の勝利だった。
勝ち点3と引き換えに、日本サッカーは大きなものを失った。日本=退屈。日本=アンチ・フットボール。この試合で張られたレッテルをはがすには、相当な時間が必要になることだろう。
こんなにも苦く、こんなにも悲しい勝利があることを、わたしは初めて知った」
(スポーツ・ジャーナリスト  金子達仁)



「2-0で勝つよ。今日は夜ふかししてもいいんだ」(埼玉県の小学生   パラグアイ戦を前に)



「厳しい状況だと思うけど、サッカーを楽しんでほしい。サッカーはワンプレーで状況が変わって、ヒーローになれるものだから」(元日本代表・横浜FC   三浦知良   1次リーグのオランダ戦前に中村俊輔選手に送ったメール)



「プロになってから公式戦でPKを失敗したのは初めて。中学時代くらいまでさかのぼらなければ、外した記憶はない」
「(次、PK蹴れと言われたら?)言われれば断ることなく蹴りたいと思います」
(日本代表DF  駒野友一   パラグアイ戦、ベスト8のかかったPK戦で痛恨の失敗。涙に暮れたが、帰国後はカメラに堂々と応対した。その後、テレビ出演や初CMなど露出が激増)



「お前が決められなかった点を、俺たちがスペイン戦で決める」(パラグアイ代表FW アエド・バルデス   ベスト8を賭けたPK戦直後、外して涙を流す駒野友一選手に語りかけたという)



「駒野はこの場面を生涯忘れられないだろう」(元ドイツ代表  ギュンター・ネッツァー  ドイツの放送で日本対パラグアイ戦の解説を務めた)



「本当にありがとうございました。応援してくれた人もそうですけど、批判してくれた人も僕らにとっては大切な存在でした。ありがとうございました」(日本代表MF  本田圭佑   パラグアイ戦のあとのインタビューで)



「駒野を酒に誘って死ぬほど飲ませたい」(日本代表MF  松井大輔   パラグアイ戦後、PKを外した駒野友一選手に)



「まず家に帰りたい。当分、どこかに消えます」(日本代表監督  岡田武史   帰国前のインタビューで)



「日本代表のパフォーマンスは本当に素晴らしかった。岡田監督を褒めるべきでしょう。中村俊輔をベンチに下げて、本田をワントップに、また川島をGKに起用した勇気があった。彼の選択は素晴らしかった」(元日本代表監督  フィリップ・トルシエ   日本代表のW杯をふりかえって)



「敗者を作るための儀式は、いつも非情である」(朝日新聞  天声人語   パラグアイ戦のPK戦敗退に)



「限界はないんだって思った」(日本代表FW  大久保嘉人   左サイドのアタッカーで全試合出場。攻守に走り回らなければならないポジションで奮闘した)



「PKを失敗した駒野を責めないでほしい。駒野も自分を責めないように。PK戦はサッカーではない」(前日本代表監督  イビツァ・オシム   パラグアイ戦後に。スカパー!の解説者として大会全体で多くの名言を残した)



「勝者も敗者もまったく恥じることのない、悔いることのない試合だった」(パラグアイ代表監督  ヘラルド・マルティノ   日本戦のあとの記者会見で)



「俺みたいな(遅咲きの)選手でもワールドカップに出られるという、あしあとは残せたんじゃないかな」(日本代表MF  中村憲剛   パラグアイ戦の後半から途中出場。あごの骨折という大怪我を乗り越えてのW杯だった)



「岡田監督は大会前に『辞めろコール』がかなり新聞の見出しになったが、『辞めないで下さいコール』はあんまり新聞に載らないね。ご本人がやらないと言っているからかもしれないが、ボクは沸き上がってもいいように思うのですけど」(テレビ司会者  小倉智昭  司会を務める情報番組『とくダネ!』で)



「近所の人は“驚いた”と言ってくれた。少しでいいから驚いたと言ってもらえればよかった」(日本代表MF  阿部勇樹   帰国後、報道陣に「(ベスト16の結果は)驚かすことができたか?」と聞かれて)



「うん、そうだよ」(日本代表MF  中村俊輔   帰国後の記者会見のあと、報道陣に「代表を引退するのか」と聞かれて)



「(ブラジルの)ドゥンガ監督からは日本語で『間違っているぞ』と言われました」(国際審判  西村雄一   日本人として初めてW杯決勝戦の審判団に加わった。ブラジル対オランダ戦の笛を吹いたときのエピソード)



「これは『駒』という字でしょう。駒野さんですね」(皇后陛下  岡田武史監督らが皇居を訪問した際、選手全員のサインが書かれたユニフォームから駒野友一選手のサインを見つけられて。両陛下は深夜3時半からのパラグアイ戦を生中継で観戦)



「食材も残っていたので、もう少し選手と現地にいたかった」(日本代表帯同シェフ  西芳照さん   日本にいるのと変わらないメニューを選手に提供してチームを支えた)



「食べちゃいたい」(女装コラムニスト  マツコ・デラックス   日本代表DF長友佑都選手が大のお気に入り。イタリア移籍に「話し相手についていくわよ」とも)



「ヤベェー、チョットマッテ!」(日本代表DF 長友佑都   ロッテの『ガム大使』に就任。任命式でサプライズゲストに大好きな堀北真希が登場し大興奮。ゲストが来ると聞かされていた長友は「マツコデラックスさんだと…」)



「そんなことより、なんかね、今野が最後にしゃべりたいことがあるってさっき言ってたんで」(日本代表監督  岡田武史   帰国後の代表記者会見でまさかのムチャ振り。今野泰幸選手は口下手で有名)



「あつまれぇ~(かすれ声)」(日本代表DF  今野泰幸   父親の看病のため会見にいなかった闘利王選手の出演CMのモノマネ。ナイスアシストで窮地を脱出。「あつまれぇ~」は着メロ配信された)



「あぁあ~~ぁえぇあ~~」(日本代表FW  森本貴幸   岡田監督のさらなるムチャ振りに『南アフリカの歌』で応えた。試合出場はならなかったが、最後の最後で絶大なインパクトを残した)



「ひきずってて、すごく暗かった(笑)」(日本代表DF  長友佑都   帰国翌日に所属のFC東京で会見。前日の「あつまれぇ~」モノマネがテレビで紹介されまくったチームメートの今野泰幸選手について)
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by daruwafu | 2010-08-15 10:51 | W杯(ワールドカップ)

3Dサッカーは実現するのか

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「フルコート・3Dビジョン」。さて、こう聞いてピンとくる人はサッカー好きでもあんまりいないのでは。

南アフリカW杯は終わったばかり。そんな時分に10年以上も先の話をしては、鬼が腹を抱えて笑いそう。
ところが、巨大産業であるサッカー界ではそうも言っていられない。4年後のブラジル大会の次とその次、2018年と2022年のW杯開催地は、早くも今年の12月に決まります。
南アが終わったいまは、実は、開催地を巡る熱い戦いの真っ只中にあるんです。

この2大会のうち、われらが日本は2度目の自国開催を目指して2022年に立候補。アメリカ、オーストラリア、カタール、そして韓国がライバルで、いまのところ候補地レース争いはかなり不利。
前回開催が2002年と記憶に新しく、また、他国に比べてアピールポイントに乏しいのが理由です。

経済面で大きなメリットが見込めるアメリカ、初開催をうたうオーストラリアとカタール、立場が日本と似ている韓国は、試合の一部を北朝鮮で行う「南北平和W杯」を打ち出して、それぞれアピールに躍起です。

長期不況の影響を受けてサッカー界全体が停滞気味な日本。それでも負けてはいられないと、最大の目玉に打ち出したのが「フルコート・3Dビジョン」です。




選手のいないスタジアムのピッチに、平置き型ディスプレイが敷き詰められる。映画館のスクリーンをはるかに上回る超巨大なディスプレイ。
ここに、遠く別のスタジアムでキックオフされたW杯の試合が映し出されます。われわれがふだん見慣れている2次元映像ではなく、なんと3Dの立体映像で。ピッチがそのまま画面になるわけです。
3Dメガネをかける必要はなく、360度どの観客席からも観戦可能。おなじみの選手たちが、等身大の立体映像になってグラウンドを走りぬけるので、まるで自分が試合会場にいるような臨場感が味わえます。

スゴくないですか、これ。最近流行の3D映画やテレビより、さらにもうひとつ上のバーチャルワールド。技術大国日本のストロング・ポイントを全面に押し出したアピールです。
もし日本でW杯が開催されたら、この「フルコート・3Dビジョン」を世界中のスタジアムに設置してパブリック・ビューイングを行う計画で、観戦者は3億6千万人にも及ぶとか。

地球の裏側にいるスター選手たちを、スタジアムのピッチでリアルタイムかつ3次元で応援できる。ここまでくると、映像とはいえもはや「W杯を観戦した」といっていいリアリティだと思います。ドラえもんにも出てこなかった、21世紀の未来的サッカー体験。



ひとつ、素朴な疑問が。
素晴らしすぎる「フルコート・3Dビジョン」、本当に実現可能なんでしょうか?

現時点で、研究だの実験だのという話は聞いたことがありません。3D映像技術は耳にしたことはありますから、ある程度の基礎はあるでしょう。ただ、サッカーに絡めた現実の話として動いてるのかどうか。

どうも、これから開発を進めて2022年に実現を目指す、いわば「空手形」的構想なのではと思えます。
着想は文句なしにスバラシイ、日本の技術力なら立派に完成させるかも知れず、ワクワクできる夢がある-----しかし、まだこの世に存在しないシロモノでW杯を呼び込めるかというと疑問符が‥‥。

せめてJリーグでそれなりの実績を作ってくれと、開催地を選ぶFIFA(国際サッカー連盟)のお偉方に思われそう。最大の目玉が、開発が追いつかずにいざW杯本番で「全然見れやしねぇ、ダメじゃんこれ」となっては目も当てられない。サッカー史上最大の赤っ恥になってしまいます。



計画そのものには大賛成。SF映画のようで、とにかくどんなものか見てみたい。看板どおりなら、開催地のものだったW杯を、劇的に変化させるきっかけになるかもしれません。
日本の招致がもし失敗したとしても、計画と開発を続けてもらって、世界最初の3Dサッカー中継をJのスタジアムで実現してほしい。

最初からうまくはいかないでしょう。雨対策・映像の再現性のレベル・音響・設置費用などなど、問題は次々浮かんでくる。
しかし、つたなくとも世界初の実現にこぎつければ、次のW杯招致に大きなアドバンテージとなるはず。Jリーグは協力を惜しまないでほしい。
「あの技術を生み出した日本で開催したら、ものスゴイW杯になるんじゃないか」
外国のサポーターたちにそう思わせれば、しめたものです。

岡田ジャパンに似て、戦う前から「どーせムリ」的な雰囲気ただよう今回の招致活動。せっかくの革命的「3D」計画も、実現の可能性を議論するところまで掘り下げられていません。

『必要は発明の母である』と、昔の人は言いました。日本サッカーの未来に、「フルコート・3Dビジョン」は必要です。不況続きでも、中国に追い抜かれても、先行きが見えなくても、日本が生み出した技術が世界を結び、W杯を呼び寄せ、サッカー界のスタンダードになっていったら、カッコいいじゃないですか。

日本サッカーにあたらしく登場した「夢」。選手とクラブを見守る以上の長い目で、応援していけたらいいですね。


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by daruwafu | 2010-08-08 18:01 | W杯(ワールドカップ)

スペイン対オランダ   南アW杯 25日目 最終日

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決勝戦


スペイン 1(延長)0 オランダ









南アフリカの熱い1ヵ月を締めくくるにふさわしい決勝戦でした。
歓喜にあふれた優勝セレモニーで、スペイン主将カシージャスが待ち切れないようにワールドカップトロフィーを掲げた瞬間、思わず拍手。「おめでとうスペイン!」と、コトバが口をついて出ました。

優勝候補が予想通りに優勝する難しさは、ブラジルの『黄金のカルテット』を持ち出すまでも無く、多くの人が知っています。

「初戦に負けて優勝した例は無い」「欧州以外の開催地ではヨーロッパは勝てない」
そんなジンクスに真っ向から立ち向かったスペイン。
賜杯を受けるに足る華麗なサッカーを披露し、また対戦相手のオランダの上質さが、戦いに輝きと彩りを加えました。

両チームを素直に讃えたくなる、感動的な120分でした。





全世界の目が向けられたW杯の決勝戦。すでに、いくつもの語り口で評されています。

素晴らしいものほど、余計な言葉はいらない気がします。例えがナンですが、すし職人の巧みな腕より、結局は、獲れたての魚を浜辺で食べたほうがおいしい。

決勝戦の舞台から湧き上がった生の声に、あの日のスタジアムを感じとれるのではと思います。





「ついに良いサッカーをするチームが勝った」(FIFA会長  ジョセフ・ブラッター)

「優勝は美しいサッカーへのご褒美だ」(スペイン監督  ビセンテ・デル・ボスケ)

「これはダニ・ハルケ(09年死去)や僕の家族、そしてみんなに捧げる。長い間、ハードに戦った結果、この瞬間を迎えることができたんだ。早く家に帰ってよろこびたい」(スペインMF  アンドレス・イニエスタ)

「最高のチームが勝ったと思うが、W杯決勝での敗戦を受け入れるのは難しい」(オランダ監督  ベルト・ファン・マルワイク)

「ぼくらがどれだけの偉業を成し遂げたのか、まだ実感できない」(スペインGK・主将  イケル・カシージャス)

「審判は少しだけ僕らより彼ら寄りだった。それが僕らにとってトロフィーを失う代償となったんだ」(オランダFW  ディルク・カイト)

「W杯ファイナルを戦うときは、ワールドクラスの審判も必要なんだ」(オランダMF  アリエン・ロッベン)

「彼は僕たちを見守ってくれた。僕はプエルタ(アントニオ・プエルタ、07年死去)のシャツを着ていたんだ。(DFダニ・ハルケのシャツを着ていた)イニエスタのようにね。僕たちはずっと彼とともにいた。それは重要なことだ」(スペインMF  ヘスス・ナバス)

「私たちは世界チャンピオンになりました。素晴らしいことです。私たちはとても興奮していますよ」(スペイン  ソフィア王妃)

「ファンにお礼を言いたい。彼らは最高さ。僕ら自身はあまり彼らのサポートに気がつけなかったけど、家族や友達から聞いて分かっていた」(スペインMF  セスク・ファブレガス)

「この瞬間を一生待ち望んだ人々もいる。僕たちはそこに到達した」(スペインMF  セルヒオ・ブスケツ)

「この醜く、下品で、ハードな、見ていられないようなスタイルのないサッカーで、オランダはスペインを乱すことができた。彼らがそれで満足なら構わない。だが、彼らは負けることとなった」(元オランダ代表  ヨハン・クライフ)

「信じられないよ。説明できない。すごい高揚感と喜びだ…。イニエスタが最優秀選手だね」(スペインMF  シャビ・アロンソ)

「最後に、僕らの"聖アンドレス"が決めたゴールで、僕らは世界チャンピオンになれたんだ」(スペインFW  ダビド・ビジャ)







オランダの悔しさとスペインの興奮が折り重なっています。W杯の決勝でしか味わえないよろこびと悲しみの極致

サッカーの戦術や出来不出来を言うのも大事ですが、あまりに多くの人たちの想いが集まったときは、ただシンプルにそこでおきたひとつひとつを大切にしたいと感じます。

この試合でなにより印象的だったのは、イニエスタが決勝ゴールを決めた瞬間、ものすごいスピードで彼に群がったスペインの控え選手たち
あざやかなテクニックや度肝を抜くシュートよりも、あのときスペインのベンチが爆発させたパワーはすさまじかった。この試合にかかった重さや意味、歴史のもろもろが、よく感じ取れました。





今大会は、言われているようにレベル的には高くなかったかもしれない。
ただ、ハイレベルなサッカーが見たいなら、欧州チャンピオンズリーグがある。本当の王者を決める戦いが見たいなら、各国のリーグ戦がある。

これからのW杯は、よりお祭りの色彩を濃くしていくでしょう。ひたすら踊ってる南アフリカの観客たち、試合展開と関係なく鳴り続けるブブゼラの音。薄い空気で大きく外れるシュート。
いいじゃありませんか。それもまたサッカーです。「こうであらねば」と、肩肘張る必要はありません。

楽しむ。南アフリカのサポーターたちをみていて、つい忘れがちなスポーツの原点を思い出すことが出来ました。経済成長の影で、エイズや犯罪、移民など多くの問題を抱えている社会に生きながら、南アの人たちが見せてくれた笑顔は、W杯をおおいに盛り上げました。

代表チームは開催国初の1次リーグ敗退でしたが、グラウンド内の結果と関わりなく、南アフリカは勝者だったといえるでしょう





4年後、W杯は”あるべき場所”へ。
王国ブラジルでの開催は、あらゆる面で華やかさを増し、人々を惹きつけてやまないはず。

われらが日本代表は、その地に立つことができるのか。いまこれからの課題は、まずはJリーグに集約されていきます。

非日常が終わって、日常が戻ってくる。日常の繰り返しが濃密であればあるほど、またやってくるハレの日はよりいっそうの感動をもたらしてくれる。

W杯をもっともっと楽しみたいので、再開したJリーグと、世界各地のサッカーシーンをひたすら追っかけていこうと、心あらたに思いました。

2010年南アフリカ大会も、感動にあふれた、いいワールドカップでした
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by daruwafu | 2010-07-18 23:12 | W杯(ワールドカップ)

ドイツ対ウルグアイ   南アW杯 24日目

                                            にほんブログ村 サッカーブログへ



3位決定戦

ドイツ 3-2 ウルグアイ








3位決定戦、略して「3決」は、今回無料放送されませんでした(スカパーで生中継)。ベスト16以降では、この1試合のみ。3決の微妙な立ち位置がうかがえます。

思い返してみると、ここ数大会のワールドカップ(W杯)放送では、3決はすべて無料。つまり、テレビで普通に見れてました(NHKはなにげに有料放送ですがここではおいときます)。

「3決は選手にやる気がないから面白くない」「なくしてもいいんじゃないか」
こう考える人は昔から結構いて、サッカー通に多いような気が

4年にいちどしかない祭典なので、多少問題があろうがひと試合でも多く見たいと思ってます。
たしかに、せっかくベスト4まで来たチームに、2連敗で大会を去れというのは酷なのかも。それでも、第1回大会から3位と4位は決められてきているので、いまもって続いてるのには、何がしかの意味があるんじゃないでしょうか。




今回日本で3決の放送事情が変わったのは、世の中にW杯が広まってきたからかもしれません。
W杯とくればナンデモカンデモありがたがってたマスコミが、莫大な放映権料を前にアタマを冷やし、あらためてW杯を分析しなおした結果が、スカパーのみの中継だったのでは。

全試合無料で放送されるのがいちばん望ましいのは,いうまでもありません。
ヨーロッパでは法律でそう定めている国がありますし、日本もNHKで全試合見られた時期がありました。

とはいえ、金満経営に舵を切ったW杯の巨大化は天井知らず。日本の不況などお構いなしに、「マネー!」とコブシを突き出して要求してきます。
中国はじめBRICsの新興国マネーが流れ込めば、さらなる肥大化も予想され、放映権料はますます上がるかも。3決どころか、「準決勝から先が見たい方はスカパーで」なんてことにならないといいのですが。





さて、実際のドイツ対ウルグアイは、逆転、再逆転の3対2。サッカーをもっとも楽しめる得点経過になりました。
「負けたら終わり」のプレッシャーから選手が解放されて、好ゲームになったのならば、やはり3決には意味がある。

4位ウルグアイのフォルランが大会MVPに選ばれたのも、小国ががんばったこのW杯を象徴していて、すごくうれしかった。この日のボレーシュートを、ウルグアイの子供たちは真似しまくってるでしょうね。




攻撃のスペクタクルが少なかったとされる南アフリカ大会。ゴール数は増えなくても、岡田武史監督たちサムライブルーのおかげで、メチャクチャ楽しめました。
質や内容がどうでも、中継がちょこっと無くても、やっぱりW杯はスバラシイと思います
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by daruwafu | 2010-07-15 18:54 | W杯(ワールドカップ)

スペイン対ドイツ 南アW杯 23日目

                                            にほんブログ村 サッカーブログへ



準決勝

スペイン 1-0 ドイツ









この試合を見終えた人の多くが、決勝戦はスペイン優勢と感じたようで、優勝予想はどれもスペインがオランダを上回ってました。たしかにスペインは強かった。





パス、パス、パスが代名詞のスペインサッカー。
大会初戦のスイス相手に一方的にボールを回しながら敗れ、プレッシャーが生じたのか華麗な連動がやや硬くなり、前半戦はらしさを出し切れず。
それでも、さすがは2008ユーロ王者。決勝トーナメントに入ると選手たちの運動量が上がり、ボールが滑らかに回るようになります。

パスを奪われたときの守備への切り替えが、スピーディーかつ強烈。ポルトガル、パラグアイ、ドイツと3戦連続1対0は、薄氷の上を来たようでいて、試合のペースを常に握って放さなかった印象でした。

とりわけスペインらしさが出たこの準決勝では、上り調子の若いドイツにサッカーをさせなかった。

中盤の低い位置からドイツを支えたシュヴァインシュタイガーは、終了後は呆然とし、完敗の面持ち。エジルたち若い選手も、力の差を思い知らされたかもしれません。
伝統のスタイルに新しい色を加えつつあるドイツ。次のユーロが楽しみです。




決勝はスペイン対オランダ。大会前に「見たい決勝カード」でアンケートをとったら、必ず上位に来ただろう極上の組み合わせです。

オランダはやや変則ですが、ともに自分たちから仕掛けるスタイル。「魅せるサッカー」同士の激突は、フットボールの将来にとって大きな追い風になるでしょう。伝説に残るような打ち合いが見たい!

ここまで来ると、どっちが勝ってもよろこべちゃうのが不思議です。対戦したオランダに勝ってほしいと考える、日本人の感性も興味深い。

1ヶ月に渡った祭典が終わってしまう寂しさと、ついに頂点が決まる高揚感が混ざり合う、なんともいえない気持ち。
国の行方も大事だけど、選挙より断然興奮してます
蹴球人ですので。
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by daruwafu | 2010-07-11 22:37 | W杯(ワールドカップ)

オランダ対ウルグアイ   南アW杯 22日目

                                            にほんブログ村 サッカーブログへ



準決勝

オランダ 3-2 ウルグアイ










オランダが勝てば32年ぶり、ウルグアイなら実に60年ぶりとなる決勝進出をかけた戦いは、主力に欠場が重なったウルグアイが断然不利との大方の予想。
事実オランダが勝ちましたが、ラストのワンプレーまで追いつく執念を見せた南米の古豪のおかげで、見ごたえのある準決勝でした




オランダが回してるのか、回させられてるのか、どっちとも取れるペースが続き、ウルグアイの局地戦の頑張りが効いて前半は1-1の引き分け。
後半も開始からしばらくはオランダ優位に見えながら、ウルグアイの粘りのせいかハッキリどちらの流れといえない展開でした。

25分にMFスナイデル、28分にFWロッベンが立て続けに決め、やっぱりオランダで決まりだなとフゥーッとひと息。ウルグアイが捨て身で追いすがりますが、ラインを下げたオランダ守備網に有効打を放てず、オレンジ・カウンターにズドンとやられて決着とみてました。




ところが、ロスタイムにもうひとドラマ。「これを決めなきゃマジ終わり」のFKを、MFマキシミリアーノ・ペレイラがあざやかなトリックプレーから流し込んで1点差。
このあとのラスト3分がスリリング。疲れてるはずの水色ユニフォームが、ひたすらにゴール前に走りこむ。いちど収まりかけてたブブゼラが再び鳴り出し、彼らの背中を押しているよう。何度かシュートチャンスまで持ち込み、敗れはしたものの、最後の1秒まで目が離せない攻防を見せてくれました。

終わりよければ、サッカーは楽し。後々まで語られる試合内容とはいえなかったけれど、でも面白かった。あきらめないで戦う姿は、人種や文化を越えて共感できます。予想をいい意味で覆してくれた水色選手のガンバリに拍手。





それにしても、DFファンブロンクホルストの先制ロングシュートは絶品でした。今大会のベストゴールに推薦したい。

オレンジ軍団のベテラン主将は、このワールドカップで現役を退くと表明済み。その左足からだれも止められないパーフェクトゴールが飛び出し、サッカー人生ラストマッチにW杯決勝を手繰り寄せた。
勝利の女神も、味なことをしてくれます。

引退するキャプテンに優勝トロフィーを掲げさせたい
あのジダンさえかなわなかった偉業に向け、オランダはより団結するでしょう。

これまでを上回る、すごいオレンジたちが見られるんじゃないか。
そんな予感にソワソワしてます。
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by daruwafu | 2010-07-10 15:27 | W杯(ワールドカップ)

ドイツ対アルゼンチン・スペイン対パラグアイ 南アW杯 21日目

                                            にほんブログ村 サッカーブログへ



準々決勝 

ドイツ 4-0 アルゼンチン

スペイン 1-0 パラグアイ








マラドーナの「珍獣」っぷりが大好きなうちの奥さんが、途中で見るのをやめてしまってました。
ドイツは堅く、強く、アルゼンチンのメッシとテベスが何度となく仕掛けても、ビクともしなかった。

「メッシはマラドーナを越えられるのか」。世界中から投げかけられた問いの答えは、次回大会へ持ち越されることに。





五分五分か、せいぜい6:4でドイツ有利か。ほぼ互角のぶつかり合いとみていただけに、4対0は驚きの結果。90分を通じてずっとドイツペースだった印象すらあります。
アルゼンチンが盛り返した時間帯はあったし、21歳のドイツの司令塔エジルが目立つ場面だって多くはなかった。

だかしかし、4対0。イングランド戦を世紀の大誤審を理由に保留していた評論家たちも、これでドイツの強さを認めざるを得ないでしょう
23人の平均年齢が24.8歳と、出場32チームで3番目に若いチームには勢いが味方する。小柄な主将ラームが、ワールドカップトロフィーを高々と掲げる映像をみることになるのかどうか。





強健なドイツの前に立ちふさがるのが、大本命スペイン。
FWビジャの今大会5ゴール目が、値千金の決勝点。W杯通算得点を8とし、南アフリカ得点王も視野に入れました

5得点のうち3得点が決勝ゴール。大会後にあのバルセロナのユニフォームを着る実力を、いかんなく発揮しています。
相棒のフェルナンド・トーレスがケガ明けで不調のいま、無敵艦隊のエースは彼。バロン・ドールのメッシでさえ破れなかったドイツの壁をどう攻略するか、注目です。





あのPK戦に勝っていれば、この日スペインの前に立ったのは日本でした。
しかし、そんな悔しさを感じさせないすばらしい戦いを、パラグアイはしてくれました。ひとことでいえば、「勇敢」。2枚も3枚も上手のスペインに、90分間いちども怯むことなく、自分たちの持ち味である堅守速攻を出し切ってました。

後半14分、FWカルドソが蹴ったPKがスペインGKカシリャスに止められなければ、本当にわからなかった。試合後、どうしようもなく泣きじゃくるカルドソのもとに、スペインのほとんどの選手が慰めの手を差し伸べていたのは、彼らがパラグアイの勇気と健闘を認めたからでしょう。
今大会を飾る、名シーンのひとつです。





若いメッシやテベス、イグアインたちには4年後のブラジルW杯があり、パラグアイ選手たちは観客の大きな拍手を受けながらピッチをあとにした。

残った者と去る者の明暗は、容赦なく分かれます。ただ、観る者の心に忘れられないプレーを刻んだことを、選手は誇りに思ってほしい

準決勝と決勝でまた、勝者と敗者が生まれます。ここまで勝ち上がったことは、すでに栄光といっていい。
多くの選手が、胸を張って国に帰れる戦いとなりますように。
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by daruwafu | 2010-07-06 14:58 | W杯(ワールドカップ)

ウルグアイ対ガーナ・オランダ対ブラジル 南アW杯 20日目

                                            にほんブログ村 サッカーブログへ




準々決勝 

ウルグアイ 1(4PK2)1 ガーナ

オランダ 2-1 ブラジル









巨星堕つ。ブラジル史上最も守備力が高いと言われたドゥンガのセレソンは、セットプレー2発のビハインドを取り返せぬまま、大会を失敗で終えました。

準優勝ですら認めてもらえない王国が、準々決勝で帰国しなければならない悲劇。ブラジル国民は彼らをどのように迎えるのか。
ベスト16で大喜びの日本と比べるに、ワールドカップ(W杯)は見る者によって違った顔を持っていると実感させられます。





日本からすれば、オランダは鬼のように強い。スペイン、ドイツもしかり。
そんなハイレベルの国を、さらにアタマひとつ越えてるのがブラジルだと思ってました。後半にスナイデルのヘッドで逆転され、MFフェリペ・メロが退場して10人になっても、ブラジルならなんとかするんじゃないか。してくれちゃうんじゃないか。

期待を込めた予想はハズレ。今大会初めて追う立場におかれたブラジルは、ブラジルらしさを出せなかった。
オランダの守備が機能していたのと対称的に、カカ,ルイス・ファビアーノ,ロビーニョの連係はうまくないように見えました。いらつくカカの顔がアップになるたび、”ファンタジーをみせてくれ”と願う気持ちはしぼんでしまいました。

いろんな人が王国の早すぎる別れを語るでしょう。惨敗だったのか、不運だったのか、はたまたカナリア軍団衰微の始まりなのか。専門家の意見を読んでみて考えたいです。
世界のどこよりもファンタジーを求める国が、ファンタジーに頼らず頂点へ挑み、使命を果たせず消えていった。この事実は、今大会のこれからと2014年ブラジルW杯にどんな影響を及ぼすのでしょうか。





退場していく選手がガッツポーズで雄叫びを挙げる「ありえへん話」がうまれたウルグアイ対ガーナ。ベテランのサッカー記者でも、こんな椿事はお眼にかかったことがないのでは。

1-1で迎えた延長後半ロスタイム。ホントにほんとのラストプレーで、セットプレーからガーナがウルグアイゴール前にボールを入れます。
敵味方10数人の密集で、飛び出したキーパーもコントロールできずにこぼれたボールは、ガーナMFアッピアの真ん前へ。がら空きのゴール1メートル手前からどフリーで放たれたシュートは、しかし、ライン上に戻っていたウルグアイFWスアレスの足に当たって跳ね返る。
浮いたボールにいち早く反応したのはガーナのFWアディイアー。渾身のヘッドは劇的決勝ゴールと思われたその瞬間、再びスアレスがライン上でシュートをはじき出す――――。とたんに物凄い剣幕で主審に詰め寄るガーナ選手たち。

スロー映像がすべてを物語っていました。スアレスの2度目のブロックは、バレーボール並みにモロに両手を使ったハンド。ついやっちまったどころの騒ぎじゃない、超ど級確信犯的ファウルだったのです。

100%入っていたシュートを故意に手で止めたのだから、スアレスは当然退場。まくりあげたユニフォームに顔を埋め、涙しながらトボトボとロッカールームへ向かいます。大西洋を渡った母国から「大馬鹿野郎!」の罵声が聞こえていたかもしれません。

ところが、彼の背後でドラマはまだ終わっていなかった。
ガーナに与えられたPKを、アフリカ全土の期待が重すぎたのか、FWギャンがクロスバーに当てて外してしまいます。アタマを抱えるギャン。

引き上げながら振り向いたスアレス。一瞬で状況を悟り、まるで自分が決勝ゴールを決めたかのようなガッツポーズで雄叫びました。泣いた子がすぐ吠えた。わずかな間に一人の人間の中で天国と地獄が交差すると、とんでもなく滑稽に見えると知りました。

結果的にスアレスは、決勝ゴール以上の仕事をやってのけたことに。ハンドしなければ絶対に決まっていたシュートを止め、ガーナのベスト4を帳消しにし、母国に勝ち上がる可能性を残した。
仲間たちがPK戦を制したときのロッカールームの彼の心境は、だれも表現することが出来ないでしょう。

一連のプレーはすべてルール上適切に進められており、ガーナは、PKを外し、そのあとのPK戦に敗れたわが身を呪うしかない。つい先日おなじ思いをしたわれわれ日本にとっても、忸怩たる思いはある。

”負けるくらいならハンドでもなんでもやってやる!”
南米特産のずるがしこさとハングリー精神と執念が、人の形をとってスアレスに舞い降りた。大げさでなく、そうでも思わないと説明がつかないスゴイ、すさまじい結末。
アフリカ大陸の大いなる夢は、南米の神々の両手にブロックされ、ついえました。





準々決勝までくると、ひとつのプレー、ひとつのミスが、選手はもちろん、チームやその国全体にまでおおきな波になって押し寄せます。その波に乗れるのか、沈むのか。とびっきり冷酷でとびっきり甘美な運命が、ボールのように波間を浮き沈みして、見るものの心を揺さぶるのです。

美しくて、汚い。だからW杯はたまりません。
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by daruwafu | 2010-07-05 18:52 | W杯(ワールドカップ)

日本対パラグアイ・スペイン対ポルトガル 南アW杯 19日目

                                            にほんブログ村 サッカーブログへ




セカンド・ラウンド 第1戦

日本 0(3PK5)0 パラグアイ

スペイン 1-0 ポルトガル










視聴率57.3%。 平日深夜をものともせず、多くの人が日本代表の戦いを見つめた3時間。
1次リーグを突破したサムライブルーにだれもが期待をふくらませ、惜しみない声援を送りました。

120分をしのぎにしのいで迎えたPK戦の結末は涙。歴史のさらなる1ページとはいきませんでしたが、開幕から19日間、夢のような心地をたっぷり味合わせてもらいました





PK戦はじゃんけんみたいなものだ、といわれます。
そうだと思ってきたし、中澤佑二選手ら代表の面々もインタビューで口々にそう答えていました。

PK戦は本当に運なのか。実力は関係ないのか。イングランドやイタリアでさえたどり着けなかったワールドカップのBEST8を逃したのは、日本に勝利の女神が微笑まなかったからなのか。

5人全員が決めたパラグアイのキックは、どれもすごく落ち着いて見えました。蹴るコースが巧みで、GK川島永嗣を焦らして先に動かす駆け引きは、見慣れたJリーグのレベルとはちがっていたと思います。

PKを毎日練習すれば、勝てるわけでもない。
前日本代表監督のオシムさんが「PK戦はサッカーではない」と言っているように、そもそもPK戦はトーナメントをなるたけ公平に進めるための一種の儀式
あまりにドラマチックで心を奪われるため、そこにばかり焦点が向きますが、忘れてはいけない。勝ち上がるために本当に必要なのは、試合時間内に決着をつけられる決定力です。





逃した魚はあまりに大きく、このさき多くの人が「あのとき駒野のキックが決まっていれば…」と息つまる蹴り合いを思い起こすでしょう。儀式に過ぎないとわかっていても、そこに運命すべてがゆだねられる矛盾。PK戦の残酷さを、日本サポーターは思い知りました。

結局のところ、PK戦で勝ついちばんの近道は単純で、基本技術をしっかり身につけること。置いてあるボールを狙ったコースに蹴るのは、サッカーの基本中の基本。
押し寄せるプレッシャー、荒れた芝生、GKとの駆け引き。さまざまな要因が絡んできても、なにより大事で不可欠なのはキックの正確さ

クロスの精度が世界トップのドイツは、W杯でPK戦に負けたことがありません。9.15mを挟んだ勝敗を決めるのは、運だけではないと物語る、象徴的な例ではないでしょうか。残念ですが、パラグアイは日本よりキックの技術がうまかったのです






岡田監督とサムライたちががんばってくれたおかげで、W杯で4試合の真剣勝負ができ、日本サッカーに足りない点が見えてきた。

無念のPK敗退からは、日本が自信を持っていた足元の技術がまだまだ未熟なんだとわからされました。わかっていたようでわかっていなかった課題がはっきりしたのは、BEST16進出の大きな成果。ここで得た教訓がいつか未来の日本代表を救うなら、駒野くんのキックはミスにはならない。

これから今大会の分析がなされ、戦術・システム・試合運び・フィジカルマネジメントなど専門的な話がたくさん出てきます。
上を見るのは大事。しかし、サッカーの根本である「ボールを蹴る技術」をおろそかにしてはなりません

「こいつらはキーパーには止められるかもしれないけど、ゴールの枠は絶対にはずさない」
そんなキッカーが代表に揃えば、最先端の戦術やシステムでなくても、BEST8への扉はきっと開く。そして、「PKは運だから」ではなく、「PKも実力のうちさ」と言い切れる選手たちが出てきたら、日本はW杯でデッカイなにかを成し遂げるでしょう。






この20日あまり、ふだんサッカーの話をしたことがない人と、堂々と日本代表を語り合えたのがうれしかった。

スペインがポルトガルとのイベリア・ダービーを制し、強豪のみに許される長い戦いを続けています。
世界中で、いまだ熱狂のさなかにあるサポーターの数は残り数カ国に。お祭りであるW杯は見ているだけで楽しいけれど、自分の国が勝ち抜いてこそ感じられる期待と興奮を、岡田ジャパンは教えてくれました。

この国にまたW杯中毒患者が増えたのを、ほんとうにうれしく思います。ようこそ、蹴球の世界へ。
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by daruwafu | 2010-07-04 13:51 | W杯(ワールドカップ)


サッカーのつれづれをなるままに…マリノス・代表・Jリーグ、W杯に欧州・南米etc 蹴球の森羅万象を横浜からコラムしてます


by daruwafu

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